WebデザインチェックとSEO対策の重要性
Web担当者が自社サイトのリニューアルや新たなサイト(サービスサイト、ECサイトなど)を立ち上げる際、何を確認すべきか分からないという声は少なくありません。デザインが制作会社から上がってきた際に、予めチェックポイントを持っておくことで、スムーズに確認作業が進められます。今回は、その役立つチェックポイントを紹介し、難易度の高いテクニカルSEOのポイントも加えて、どのようにアプローチするかも説明します。
目次
1. デザインのチェック基準
SEO対策は、競合他社と見比べることが重要です。テイストが酷似していないか、インパクトがあるかを客観的に確認しましょう。以下の基準に沿ってチェックします。
- WEBサイトの目的に沿ったデザインか
- WEBデザイン要件を満たすデザインか
2. WEBサイトの目的に沿ったデザインになっているか
サイトの目的(商品の購入やお問い合わせなど)に沿って、ユーザーのニーズを叶えるデザインかを確認します。以下のポイントをチェックしましょう。
- 訴求したい内容が伝わるか
- WEBサイトの目的を達成しやすいか
- 想定ターゲットが好むデザインか
- 会社やブランドのイメージに合っているか
- CIやレギュレーションの規定に沿っているか
- 他の販促物と統一感があるか
- ファーストビューで伝えたい内容が伝わるか
- 重要な要素が含まれているか
ユーザーは約3秒でページが自分に必要かを判断します。ファーストビューには、メインビジュアル、メニューデザイン、ヘッドコピー、コンバージョンボタンなどが含まれます。
3. Webデザイン要件を満たすデザインになっているか
こちらは比較的判断しやすい項目です。制作会社が確認済みの項目も念のためチェックしましょう。
- 文章が読みやすいか(文字サイズ、区別、強調、行間、文字量、フォント)
- スマートフォンやタブレットに適したデザインか
- 情報の抜け漏れがないか、整理されているか
- 十分な余白があるか
- クリックしやすいか
- 色の使いすぎがないか
- 図表で伝えるべきところが図表で表されているか
- コンテンツ幅と揃え方が統一されているか
- デザインルールに従っているか(ボタンデザインの統一など)
- 古くないデザインか
- 写真や動画の解像度が適切か
- SNSのアイコンが最新のレギュレーションに沿っているか
- faviconやOGP画像、ウェブクリップアイコンがあるか
- 404ページのデザインがあるか
4. 難易度の高いテクニカルSEO対策のチェックポイント
ここでは、難易度の高いテクニカルSEO対策のチェックポイントを紹介し、エビデンスを交えながら、実装が難しい順に並べて説明します。
1. 構造化データの実装 ★★★
構造化データを使って検索エンジンがページの内容を理解しやすくします。JSON-LD形式での実装が推奨されます。これにより、リッチスニペットが表示される可能性が高まり、クリック率が向上します。
2. ページスピードの最適化 ★★★
ページの読み込み速度を向上させるために、画像の最適化、ブラウザキャッシュの利用、CSSやJavaScriptの圧縮などを行います。GoogleのPageSpeed Insightsを利用して診断し、改善点を確認しましょう。
3. モバイルフレンドリーのテスト ★★
Googleのモバイルフレンドリーテストを利用して、サイトがモバイルデバイスに最適化されているか確認します。レスポンシブデザインの採用や、タップターゲットの最適化が必要です。
4. HTTPSの導入 ★★
全てのページでHTTPSを使用することで、セキュリティとSEOの両方が向上します。Let’s Encryptを利用して無料でSSL証明書を取得し、サイト全体に導入します。
5. 内部リンクの最適化 ★★
内部リンクを適切に配置し、検索エンジンがサイト内をクロールしやすくします。関連するコンテンツをリンクし、ユーザーの利便性を高めます。
6. XMLサイトマップの送信 ★
検索エンジンにサイトの構造を知らせるために、XMLサイトマップを作成し、Google Search Consoleに送信します。
7. 重複コンテンツの排除 ★
重複コンテンツが存在する場合、検索エンジンの評価が分散します。canonicalタグを使用して、正規のページを指定します。
8. 404ページのカスタマイズ ★
ユーザーが存在しないページにアクセスした場合に表示される404ページをカスタマイズし、ユーザーがサイト内にとどまるように誘導します。
5. WebデザインとSEOの関係
WebデザインとSEOは密接に関連しています。デザインがユーザー体験に与える影響を考慮することが重要です。以下のポイントを意識しましょう。
- ユーザー体験の最適化: デザインが使いやすく、ユーザーにとって魅力的であることが重要です。ユーザーがサイトを快適に閲覧できるようにしましょう。
- レスポンシブデザイン: スマートフォンやタブレットなど、異なるデバイスでの閲覧に対応したデザインを採用しましょう。
- サイトの読み込み速度: 画像の最適化やブラウザキャッシュの利用、CSSやJavaScriptの圧縮などを行い、ページの読み込み速度を向上させましょう。
- 構造化データの実装: 検索エンジンがページの内容を理解しやすくするために、構造化データを適切に実装しましょう。
- 内部リンクの最適化: 関連するコンテンツをリンクし、検索エンジンがサイト内をクロールしやすくします。
- HTTPSの導入: セキュリティとSEO対策の両方を向上させるために、全てのページでHTTPSを使用しましょう。
- 404ページのカスタマイズ: ユーザーが存在しないページにアクセスした場合に表示される404ページをカスタマイズし、ユーザーがサイト内にとどまるように誘導しましょう。
6. まとめ
ペルソナや目的に沿ったデザインとSEO対策を行うことで、サイトの価値を高められます。デザインやSEOのチェックポイントを事前に確認し、スムーズに作業を進めましょう。特にテクニカルSEOは専門性が高く、手間がかかる作業ですが、その効果は大きいです。弊社ではこれらのサービスを提供しており、専門のスタッフがサポートしますので、お気軽にお問い合わせください。
Webサイト品質管理のチェック項目リスト
新人スタッフに注意点として伝える、発注時に指示する具体的条件などに活用できます。
ページ制作時必須確認項目
- リンク関連:リンク先ページの確認、リダイレクトの設定、アンカーリンクの機能
- 画像関連:画像の表示、ロールオーバーの確認
- テキスト関連:フォント指定、仮の文言が残っていないか
- HTML:タイトルやMETA情報の確認
- ブラウザ確認:主要ブラウザでの動作確認、解像度・ブラウザサイズの確認
- フォーム:全ての要素が適切なサイズで表示されているか
サイトメインテナンス用定期確認項目
- 外部リンク:定期的なリンク切れ確認
- META情報:内容に合わせた設定、ALT属性の確認
- ディレクトリ構造:深すぎるディレクトリの確認、ページ読み込み速度のチェック
ベンダーに要確認!詳細確認項目
- HTMLファイル:不要な要素が残っていないか
- 画像:高さ/幅の指定、スペーサーgifの有無
- CSS/JavaScript:リンク切れ、無効な状態での機能確認
- フォーム:SSLによる情報暗号化
確認環境
- ブラウザ確認:Google Chrome、Safari、Microsoft Edge、iPhone、iPad、Android
- meta要素:文字コード、meta description、og:title、og:description
- 文言:リンク文言の統一
- フォーム:必須項目、input属性、labelの確認
- 文章:誤字脱字、hタグの確認、テキスト選択可能か
- 画像:Retina対応、画像データのサイズ、alt属性
- リンク:リンク切れ、見た目でリンク箇所が分かるか
- WordPress:バージョン確認、パーマリンク、インデックス設定、CSS確認
- その他:Google マップ、電話番号、表示速度、Google Search ConsoleとGoogle Analyticsの導入、SSLの導入、404エラーの対応
これらのリストを参考にし、WEBサイトの品質を高めるための確認作業を行いましょう。特にテクニカルSEOのチェックポイントは、WEBサイトのパフォーマンスを大きく向上させるため、是非取り組んでみてください。弊社では、難易度の高いSEO対策もサポートしておりますので、お気軽にご相談ください。
SEOの専門家に依頼するべき理由
WebデザインとSEO対策は非常に密接に関係しています。SEO対策の専門家に依頼することで、以下のポイントを確実に実施できます。
- ユーザー体験の最適化: 専門家はユーザーが快適にWEBサイトを閲覧できるようなデザインを提供し、ユーザーエンゲージメントを高めます。
- レスポンシブデザイン: 異なるデバイスに対応したデザインを提供し、モバイルフレンドリーなWEBサイトを実現します。
- WEBサイトの読み込み速度: 専門家は画像の最適化、ブラウザキャッシュの利用、CSSやJavaScriptの圧縮などを行い、ページの読み込み速度を劇的に向上させます。
- 構造化データの実装: 検索エンジンがページの内容を理解しやすくするために、適切な構造化データを実装します。
- 内部リンクの最適化: 関連するコンテンツをリンクし、WEBサイト内のクロールを最適化します。
- HTTPSの導入: 全てのページでHTTPSを使用し、セキュリティとSEOの両方を強化します。
- 404ページのカスタマイズ: 存在しないページにアクセスしたユーザーを、WEBサイト内に留めるような404ページをカスタマイズします。
SEOの専門家に依頼することで、これらの重要なポイントを網羅し、SEOでWEBサイトのパフォーマンスを最大化します。弊社では、専門のスタッフがこれらのSEO対策を提供し、貴社のWEBサイトの成功をサポートいたします。お問い合わせをお待ちしております。